令和4年 第3回定例会−06月28日-08号

Mar 20, 2023

視覚障害者の方々に向けた情報発信の在り方について〔総務企画局長-423、健康福祉局長-423、市民文化局長-423〕

◆40番(野田雅之) おはようございます。私は、通告に従いまして一問一答で質問させていただきます。
まず、視覚障害者の方々に向けた情報発信の在り方について伺ってまいります。幸区にお住まいの方から御相談を受けた内容です。その方からは、以前から感じていたことなのですがとして、うちには全盲の家族がおります、いろいろな手続をしていて、市も、目が不自由なことは知っているはずなのに、市からの郵便物には点字があるものもありますが、多くの郵便物にはありませんと。一般の郵便物は仕方がありませんが、市のものに点字があると、市からの郵送物であることが確認でき、自ら開封でき読めたりするのにと強く感じていますとの疑問と改善の要望を賜りました。そこで今回、各局区の各種の郵送物における点字の刻印について調べてみました。ディスプレーをお願いいたします。市が郵送する各種郵送物の点字の刻印の状況ということで、封筒と郵送物本体に点字を打っているものを調べたりしました。両方打っているものは市政だよりとその特別号の2種類、あと、封筒等の外装物には打ってあるけれども、郵送物の本体にないものは12種類ありました。二十歳を祝うつどいとか、コロナワクチンの関係とか、あと投票の関係ですね。参議院の選挙も行われておりますけれども、そういった内容のものでありました。あと、封筒等の外装物にはなくて、郵送物本体にあるものが3つありましたが、この問合せをしたところ、2つのものは今後封筒にも点字の刻印をしていくとのことでありました。そこで、市民向けの通知や刊行物等について、郵送用の封筒やその内容物について、視覚障害者に対する配慮についてのルールや方針などがあるのか、また、あればその内容について総務企画局長に伺います。
○副議長(織田勝久) 総務企画局長。
◎総務企画局長(中川耕二) 視覚障害者の方への配慮についての御質問でございますが、平成26年度に作成しました川崎市市政刊行物作成ガイドラインにおきまして、市政刊行物の作成に当たり注意すべき事柄として、視覚障害者のニーズを考慮した情報提供に努めることを示しております。なお、参考として、生命、金融、福祉サービスに関するもの、権利の取得または喪失に関するものなど、重要な文書は音声化または点字もしくは拡大文字により情報を提供することや、点字使用者に市からの文書であると分かるよう、封筒表面に浮き出しマークや点字シール等の印を施すよう努めることなどを記載しております。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) ガイドラインにおいて、参考として、重要文書は音声化または点字もしくは拡大文字による情報提供をすることや、点字使用者に市からの書面であると分かるように、封筒表面に点字シールなどを施すよう努めているとのことでありました。
視覚障害者の情報保障の観点から、封筒への点字表記を必要とされている方もいるはずであります。障害者差別解消法の規定を踏まえ、市役所内部においては、普及のためにどのような取組を行っているのか、健康福祉局長に伺います。
○副議長(織田勝久) 健康福祉局長。
◎健康福祉局長(宮脇護) 視覚障害者の情報保障についての御質問でございますが、障害者差別解消法において、障害のある方から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合、その実施に伴う負担が過重でないときは、当該障害者の個別の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をすることとされています。点字を読むことができる視覚障害者にとっては、点字による情報伝達は有効な手段であることから、庁内各事業課に対して、点字を含めた配慮の手法について周知するとともに、本市から視覚障害者へ郵送する書類につきましては、公用封筒点字表記事業により、個別依頼に基づき公用封筒に差し出し課名の点字刻印を行っております。今後につきましても、本事業を有効活用するとともに、視覚障害者に対して郵送物を発送する際の配慮について、引き続き庁内に周知してまいります。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) 今回のやり取りで、健康福祉局障害者社会参加・就労支援課が、事業者である川崎市に対して点字を含めた配慮を促す部署であること、また、答弁では、本市からの視覚障害者への郵送物は、公共封筒点字表記事業を利用して、個別依頼に基づき、公共封筒に差し出し課名の点字刻印を行っていることが分かりましたが、一部にとどまり、現状は局ごとにその対応が違うことも分かってきております。
それでは、この障害者差別解消法では、地方公共団体には合理的配慮の提供が義務づけられており、一事業者としての川崎市も同様にその対象となります。本市の合理的配慮の提供に関する取組について、また、今後の方向性について、市民文化局長に伺います。
○副議長(織田勝久) 市民文化局長。
◎市民文化局長(中村茂) 合理的配慮の提供についての御質問でございますが、本市では、かわさきパラムーブメント推進ビジョンや第5次かわさきノーマライゼーションプランで目指す共生社会の実現に向けて、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律に基づき、本市が一事業者として職員に向けて基本的な考え方や姿勢を示す、合理的配慮の提供等に関する基本方針を本年1月に策定したところでございます。基本方針では、障害当事者一人一人の障害特性や置かれている状況も異なることから、合理的配慮の提供が求められた際には、負担が過重にならない範囲で行動することとしており、実際の対応に当たっては、具体的な事例を取りまとめた障害のある方へのサポートブックを参考とするよう周知してまいりました。今後につきましては、個々の状況等に応じ、より一層柔軟な対応を図るため、ユニバーサルマナー研修やサポートブックの充実、見直しを行い、点字等を活用した事例の共有など、必要な取組について関係局と連携しながら進めてまいります。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。

川崎市八ヶ岳少年自然の家の老朽化と今後の方向性について〔こども未来局長-425、教育次長-425、426、427、教育長-428〕

◆40番(野田雅之) 答弁いただきました。今後は個々の状況に応じて、より一層柔軟な対応を図るために、関係局と連携しながら進めるとのことでありました。今回の調査で、本市の今年3月末の視覚障害者数は1から6級までの合計で2,246名の方でした。また、同時に、点字習得及び必要性の状況を調査したところ、厚生労働省の平成18年の調査データが見つかりましたが、そこでは1から6級までの方で点字ができる方は12.7%、点字ができないが必要としている人は6.6%とありました。合計して20%弱であります。本市に照らし合わせると450人ほどになるのかと思います。個々のニーズに全て対応することは難しいことは承知をしておりますが、総務企画局長の答弁において、ガイドラインで重要とされた文書も、現状は各局区においておのおの判断されていますし、郵送先の個別対応や点字の刻印も局ごとに対応を行っているのが現状であります。また、現状、合理的配慮の提供等に関する基本方針では、障害者及びその家族、関係者からのこれらの相談や要望の窓口も対象業務の所管課などとされております。今後はより一層、柔軟な対応を図るべく、ユニバーサルマナー研修やサポートブックの充実、見直しも行い、必要な取組を進めるとのことでありました。かわさきパラムーブメントを掲げる本市でありますので、例えば障害者やその家族、関係者が局や区におのおの相談するような手間が起きないよう、本市の相談対応窓口や担当部署を一元化するなど、きめ細かく、より親切なサポート体制を確立していただくよう要望いたします。
それでは、関連して要望いたします。本市のホームページには、右上に読み上げ機能がついております。ディスプレー、お願いいたします。この右上の部分ですね。事前のやり取りで、この読み上げ機能について確認をしております。この機能は、ホームページでは全ての方にとって利用しやすく、分かりやすいことを目的として整備しており、その一環で導入しているとのことです。そして利用者には、自前の支援ソフトをお使いでない、弱視など軽度の視覚障害者の方、外国語話者で日本語は聞き取れるが日本語を読めない方、長文のページや難しい漢字を読むのが難しい方を想定しているとのことです。それでは、ほんの一例ですが、幸区の梅香事業を確認してみました。このようなホームページなのですけれども、上下でアップで映させていただきます。上の部分、「御幸公園梅香(うめかおる)事業」を音声で読み上げますと、「ごこうこうえんばいこう うめかおる じぎょう ロゴ」と読み上げてくれます。目の不自由な方にとっては非常に聞きづらい内容で、運用で訂正することも可能なようですが、このような読み方をしております。続いて、下の部分ですけれども、同じように「ごこうこうえんばいこう」と読み上げて、「観梅」を「かんうめ」と読みます。明治天皇が「行幸(御幸)された」歴史を「みゆき ごこう された」と読み上げたりします。事前のやり取りでは、こういう現在の読み上げ補助機能は、かなり限界があるとのことでありました。今回も主に固有名詞についてうまく読めないことはよく分かっております。市としてもホームページ作成ガイドラインを設けて、障害者の方への配慮も明記していますが、まだまだ対応が不十分な状況であります。読み上げ機能を必要とする人にとっては大変ありがたい機能ですので、ホームページの記載方法の工夫などでソフトの機能をフォローして、一度しっかりと確認、修正を行っていただき、できるだけ正確に稼働させるように要望いたします。ディスプレー、結構です。
次の質問に移ります。川崎市八ヶ岳少年自然の家の老朽化と今後の方向性について伺います。令和3年度の自然教室についてです。新型コロナウイルス感染症への対応に追われ、大変な状況の中で、保護者の皆様や川崎市PTA連絡協議会の方からも実施を求める要望をいただき、私もその要望を市へ届けてまいりました。保護者やPTAの熱意もしっかりと届き、無事に自然教室を実施いただけましたことに心より感謝申し上げます。川崎市PTA連絡協議会からも、先生方には感謝の言葉しかありません、御礼をお伝えいただきますと幸甚ですとお預かりをしております。それでは、少年自然の家の利用実績について、新型コロナウイルス感染症の拡大前と拡大後の利用者数、また、利用団体についても伺います。また、今後の利用者数の見通しについても併せてこども未来局長に伺います。
○副議長(織田勝久) こども未来局長。
◎こども未来局長(阿部浩二) 八ヶ岳少年自然の家の利用実績等についての御質問でございますが、利用実績につきましては、新型コロナウイルス感染拡大前の平成30年度は9万8,421人、感染拡大後の令和2年度は、小中学校が自然教室を見合わせたことなどにより6,193人まで落ち込み、令和3年度は7万7,142人まで回復したところでございます。また、利用団体等につきましては、小中学校等の自然教室、子ども会、ボーイスカウト、ガールスカウトなどの青少年団体のキャンプ等が全体の9割以上を占めており、残りが一般利用でございまして、令和2年度は団体利用がほぼ見送られたことから大きく落ち込んだものでございます。今後の利用人数の見通しにつきましては、青少年団体が徐々に活動を再開していることなどから、感染の状況にもよりますが、コロナ前の水準まで回復していくものと見込んでおります。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) 新型コロナウイルス感染症前には約10万人もの利用者を受け入れていたことが分かりました。また、小中学校以外にも青少年団体や一般による利用も確認できました。今後の見通しもコロナ前の水準に回復するとの見解でありました。
それでは、年間約10万人にも上る多くの方を受け入れてきた少年自然の家ですが、昭和52年に建設されて以来、今年で45年目を迎えます。直近では令和2年度に老朽化に関する調査を行っていますが、その内容と結果について教育次長に伺います。
○副議長(織田勝久) 教育次長。
◎教育次長(池之上健一) 八ヶ岳少年自然の家についての御質問でございますが、本施設には築40年以上経過した木造建築物が多く、また、厳しい自然環境下にあり、建物や設備が老朽化し、適切な対応が必要となっていることから、令和2年度に施設全体の老朽化等の現況調査等を実施したところでございます。現況調査の結果では、宿泊棟などの建物については、軒天井や床材の劣化が著しい状況にあること、電気・機械設備が耐用年数を経過し、更新が必要な状態であることを確認しており、施設内のバリアフリー化の必要性についても改めて認識したところでございます。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) 結果では、軒天井や床材の著しい劣化、電気・機械設備の更新が必要であることなどを確認しているとのことでありました。今年度、八ヶ岳少年自然の家整備事業費として、令和4年度から令和5年度にかけての債務負担行為として2,500万円が予算計上されていますが、取組の内容について教育次長に伺います。
○副議長(織田勝久) 教育次長。
◎教育次長(池之上健一) 今後の整備についての御質問でございますが、令和2年度に実施した調査等により、把握した劣化状況等を基に、緊急度や優先度を踏まえた整備の考え方について検討を進めてきており、本年度からは再編整備基本計画策定作業の支援のための経費を予算計上したところでございます。計画の策定に当たっては、資産マネジメント第3期実施方針との整合性を図りながら、おおむね2年をかけて施設整備条件や維持管理・運営条件を整理し、施設整備の考え方を検討するとともに、民間活用導入の可能性を調査してまいりたいと存じます。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) 再編整備基本計画策定作業の支援のための経費を計上、また、2年をかけて施設整備の考え方を検討して、民間活用導入の可能性も調査するとのことでありました。青少年教育施設として長年機能してきた少年自然の家でありますが、その在り方や小中学校における自然教室に対して、PTAや保護者の方々からの御意見や御要望にはどのようなものがあったのか、教育次長に伺います。
○副議長(織田勝久) 教育次長。
◎教育次長(池之上健一) 八ヶ岳少年自然の家への御意見等についての御質問でございますが、令和2年度に実施した調査の中では、施設利用状況等の把握のため、施設利用経験のある16歳以上の方にアンケートを実施しており、利用したときに印象に残っている直してほしいこととして、トイレや風呂等の水回り、建物の畳やふすま、床等の内装、外部のトイレ等の水回りなどに多くの回答をいただいたところでございます。また、小学校6年生と中学校2年生の保護者を対象としたアンケート調査では、自然教室などの集団宿泊活動に参加した結果、成長したと思うことについて、社会や集団におけるルールを守ることができる、自分のことだけでなく、他人を思いやる行動が取れる、自分に任されたことを最後までやり遂げられるなどの多くの回答をいただいたところでございます。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) 直してほしい設備では、トイレや水回り、畳や床などの内装についての御意見、また、保護者へのアンケートでは自然教室の集団宿泊活動による効果などにも触れていただきました。それでは、先月、八ヶ岳少年自然の家を視察させていただきました。ディスプレー、お願いいたします。センターホールで、この前で皆さん子どもたちが写真を撮るというボードで、外に運び出して子どもたちが写真を撮っておりました。同僚の末永議員がドローンを持っていって、上空から屋根の撮影をしていただきました。屋根の色がいろいろ違って、毎年、苦労しながら補修をしている様子が非常に分かるかと思います。こちらも同様に、手前の棟の屋根がかなり古い感じがして、塗装が間に合っていないのかなという感じでありました。これは近くから撮った形ですね。鳥の棟という外棟——結論から言うとどの棟も傷んでいるんですけれども、このバルコニーなんかもこういう状況で、危なくないという判断なのかもしれませんけれども、まだ利用されている状況であります。センターハウスという管理棟で、職員の方々がいるような、屋根、軒天井はこのような形で、かなり悲惨な状況でありました。教育委員会とお話をしたら、今年度、これは工事をされるということで、きれいに直るのかなと思っております。指定管理外と指定管理内で工事のやり方が違うということですが、今年はこれを大がかりにやるということでした。寒暖の差があって、屋根の中がかなり腐食するということで、このような状況で、屋根が傷むのが非常に早いというお話でありました。アストロハウスという天体観測施設もありまして、こういう形で天体観測ができるようなのですけれども、同様にこういう形で屋根が傷んでいる、内部が傷んでいる様子が、かなり全般的にありました。浴室の機械室ということで、水漏れするのか、ペットボトルで応急対策をされておられましたし、こういうポンプからも漏水がしていて、洗面器で受けている状況でありました。エネルギー棟、コンクリートから漏水しているのでしょうけれども、石灰が固まって鍾乳洞みたいな形ですね、何年かかけてこういうものになったのかもしれませんけれども、こんな状況でもあります。
たまたま私が行ったときには、3校——幸区の戸手小学校と東小倉小学校と麻生区の柿生小学校が来られておりまして、ワーキングホールで入所式をやられておりました。皆さん、この体育館みたいなところで靴下のまま、これで400人ぐらいいるんでしょうかね、入所式をやられていました。このワーキングホールも結構衝撃的で、これは使っていない状況です。雨漏りがしていて、こういう大きなバケツで受けていたのと、実はこの床もこういう状況がかなり見受けられて——はっきり言うと、靴下で歩いているとささくれが刺さって、非常に危険じゃないかなという状況がかなりの箇所で見受けられました。あと、こういう状況で、端っこのところは完全にめくれ上がって、タイルカーペットが敷いてあって、そこは座りやすいのかと思ったら、実は中がぼろぼろの状況で、非常に厳しい状況だなというのが確認できました。実はここからがかなり衝撃的な写真で、皆さんが毎晩利用する浴室なのですけれども、鏡がないのは昔の仕様なのかもしれませんけれども、一歩入ると、シャワーのところが前面の木が朽ち果てている状況なんですね。アップで見ますとこういう状況であります。これで毎日シャワーを浴びている子どもたち、そういう状況であります。
ほんの一部ですが、傷んだ状況が確認できたのですが、これらの施設の老朽化についての見解を教育次長に伺います。加えて、今後の方向性について伺います。
○副議長(織田勝久) 教育次長。
◎教育次長(池之上健一) 八ヶ岳少年自然の家についての御質問でございますが、本施設は築40年以上経過した建物も多く、建物と同様に設備についても老朽化している状況を把握しており、優先順位をつけながら計画的な修繕を行っているところでございます。八ヶ岳は一日の寒暖差が大きく、冬には降雪があるなど、厳しい自然環境にあります。また、本施設は、小学校114校、中学校52校等の市立学校が自然教室で利用することから稼働率も高く、年間を通じて延べ9万人以上が利用するなど、多くの方が建物と設備を使用しております。今後の施設整備につきましては、損傷が著しく、安全・安心な運営に支障のある部位については、早急な修繕を実施するとともに、施設全体の再編整備の状況を踏まえ、資産マネジメント第3期実施方針との整合を図りつつ、民間活用導入の可能性も調査しながら、優先順位や段階的な整備方法を検討してまいりたいと存じます。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) 修繕を計画的に行っているということでありましたが、それにしても浴室のシャワーの部分については非常に見るに堪えない状況ですので、この間も小中学生が使っている状況でありますので、できましたら今年度にでも早急な対応をしていただけるよう要望いたします。
それでは、教育長に自然教室を実施することの意義について伺います。加えて、青少年教育施設としての少年自然の家の意義について伺います。
○副議長(織田勝久) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 八ヶ岳少年自然の家についての御質問でございますが、私も何度も引率教員として訪れておりますが、子どもを取り巻く環境が大きく変化するとともに、本市が都市部に立地していることから、子どもたちが豊かな自然の中で様々な体験活動や集団行動を通じて得るものは、その後の成長や社会的自立に向けた資質、能力の育成にとっても大変大きな教育的意義があるものと認識しております。本市では長年にわたり八ヶ岳少年自然の家において自然教室を実施しており、保護者の中にも経験した方が増えてきており、多くの市民にとって共通体験の場となっているところでございます。八ヶ岳少年自然の家は、そのような体験ができる貴重な施設であると考えており、安全・安心な施設運営に向けて、老朽化への適切な対応を図るとともに、恵まれた自然環境や広大な敷地などのポテンシャルを生かした青少年教育施設としての役割を果たせるよう取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(織田勝久) 野田議員。
◆40番(野田雅之) 豊かな自然の中での体験活動や集団活動で得るものは、その後の成長や社会的自立に向けた資質、能力の育成にとっても大変大きな意義があるとのことであります。保護者の中にも経験した方が増えて共通の体験の場となっていること等々、いろいろな役目を果たしているとのことであります。今回初めて現地を視察させていただきましたが、経年による劣化はほぼ全ての建物で確認でき、今後も本市が所有していく以上、計画的な施設整備が必要不可欠であります。民間活用の話にも触れられましたが、いずれ訪れる本市の児童生徒数の減少も視野に入れながら、最善な方法での施設の整備計画の策定をお願いいたします。今後も展開を注視してまいります。視察当日は3校の小学校が来られ、13時から入所式の前には、持ってきた昼食を大自然の中でクラスの仲間と楽しそうに食べている姿を見ることができました。今後も本市にとって有益な青少年教育施設としてさらに機能し続けるように祈念をいたしまして、質問を終わります。

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