令和2年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)−09月25日-05号

Mar 23, 2023

13款7項1目学校保健費について

◆野田雅之 委員 13款教育費7項体育保健費1目学校保健費の非常勤職員報酬について伺います。18日の文教分科会で松原委員からも質問で取り上げられた学校医による健康診断ですが、毎学年、各学校で内科、歯科、眼科、耳鼻咽喉科の項目を実施し、非常勤特別職員として委嘱された医師などが計561名配置されているとのことでした。まず、非常勤職員報酬として3億3,859万2,144円が支出された学校医等への支払金額や人数の内訳を伺います。また、令和元年度に実施された健康診断の実施時期とその根拠を伺います。
◎日笠健二 健康教育課長 学校保健費についての御質問でございますが、児童生徒の健康診断は毎学年、各学校において、内科、歯科、眼科、耳鼻科検診を、各科目の学校医によって実施しているところでございます。学校医等の人数と報酬の内訳といたしましては、内科医は169名、8,584万3,568円、歯科は173名、7,536万5,888円、眼科は61名、6,640万4,400円、耳鼻科は52名、6,675万688円、このほか学校薬剤師が106名、4,218万7,600円、学校保健事務に従事する非常勤職員1名、204万円となっております。また、児童生徒の健康診断の実施時期は、学校保健安全法施行規則により毎年度6月30日までに実施することと定められておりまして、令和元年度の健康診断につきましては、全ての学校におきまして、当該年度の4月から6月末までに実施しているところでございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 科目によっては数校兼務していることが分かりました。それでは、今年に入って新型コロナウイルス感染症の拡大防止や、それに伴う学校の休業措置によって、今年度の健康診断の実施に影響が出ていますが、実施時期の考え方と本市の方向性について伺います。
◎日笠健二 健康教育課長 健康診断の実施時期についての御質問でございますが、今年度の児童生徒の定期健康診断につきましては、本年3月に文部科学省から6月30日までに実施することができない場合は、年度末までに可能な限り速やかに実施するよう通知がございました。本市におきましては、5月に各学校に対し、6月の学校再開後、7月から学校医による各種検診を、9月から民間検査機関による検診、検査を感染症対策を行いながら実施し、年度末までに計画的に健康診断を完了させるよう通知したところでございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 答弁がありました延期についての各学校への通知は5月に行われましたが、その後、学校の休業も解除され、約4か月が経過いたしました。健康診断も進んできているはずですが、各科目の小中学校の実施状況、また終了の見込みの時期を伺います。
◎日笠健二 健康教育課長 健康診断の実施状況についての御質問でございますが、学校医による児童生徒の健康診断につきましては、学校再開後、7月から各学校において実施しているところでございますが、現在までのところ、内科は小学校114校中90校、中学校52校中45校、歯科が小学校47校、中学校22校、眼科が小学校67校、中学校27校、耳鼻咽喉科が小学校55校、中学校21校で実施済みとなっております。各科目の最終実施時期は、一部の学校で未定の科目もございますが、おおむね12月までには終了する見込みとなっております。なお、民間検査機関による心臓病検診や尿検査につきましても、年度末までには完了する見込みでございます。以上でございます。

幸市民館・図書館について

◆野田雅之 委員 今後は新型コロナウイルス感染症の影響で開始が遅れた健康診断も、例年と違う形で、学校医や学校側が御苦労されて、7月から実施され順調に進んできていることが分かりました。また、おおむね12月までには各科目の診断が終わる見通しが示されました。先日の自民党の代表質問では、川崎市歯科医師会や自民党が以前から強く要望しております児童生徒に対する本市の施設及び市内施設でのフッ化物洗口の導入について、意見を聞く機会の持ち方や日程についての言及があり、新型コロナウイルス感染症の感染状況や各学校の感染対策の取組状況、歯科検診を含めた児童生徒の健康診断の実施状況を踏まえて進めるとのことでありました。新型コロナウイルス感染症への取組が引き続き残るものの、一つの課題であります歯科検診が年内に終了する見込みが立ったわけでありますので、年内には意見を聞く機会の設置に向けてしっかりと準備に入っていただくことを強く要望しておきます。引き続き取り上げてまいります。
次に、多くの市民、区民が利用する文化交流施設でもある幸市民館・図書館について伺ってまいります。幸市民館においても行われ、各区の市民館でも行われている社会教育振興事業について、概要とこれまでの取組状況や昨年度の実績を伺います。また、今後の市民館の在り方についても伺います。
◎箱島弘一 生涯学習推進課長 社会教育振興事業についての御質問でございますが、豊かで活力ある社会の実現を目指す地域の生涯学習施設として、市民館では、市民の主体的な学習活動の振興などを目指した社会教育振興事業を計画的、体系的に実施しております。主な事業内容といたしましては、平和・人権学習活動、家庭・地域教育学級、シニアの社会参加支援事業などの市民館が企画する学級、講座のほか、市民が主体的に学びの場をつくる市民自主学級や市民自主企画事業等がございまして、令和元年度における延べ参加人数は約9万人でございました。また、今後の市民館の在り方についてでございますが、市民館には、超高齢社会や人口減少、地域のつながりの希薄化などの社会状況の変化や、市民ニーズの多様化などに的確に対応することが求められておりまして、現在策定を進めている今後の市民館・図書館の在り方の中で、事業体系の再構築も含めた検討を進めているところでございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 令和元年度、全市において延べ9万人の市民参加があった事業とのことでありました。それでは、各区で特色を持つ事業を行っていると思われますが、幸区ではどのような事業があるのか伺います。また、改めて社会教育振興事業以外の取組も含め、市民館の利用実績について伺います。また、ホールなどで例年行われる大きな行事などがあれば伺います。
◎須藤純子 幸区役所生涯学習支援課長 幸市民館の事業についての御質問でございますが、幸市民館では外国人市民の方々が日常生活に必要な日本語を学ぶことのできる識字学習活動を日本語ボランティアの方々の御協力により、平成5年度から実施しております。活動の中でボランティアの方々が独自の教材を作成するなど、意欲的に活動していただいていることが幸区における特徴となっております。次に、幸市民館の主な利用実績でございますが、書道、絵画、ダンス、吹奏楽やコーラスなど趣味サークルの活動場所や地域の交流拠点としても御利用いただいております。次に、ホール利用につきましては、例年10月には幸区民祭、11月には幸区文化祭、3月には幸文化センター祭が開催されるほか、3月、4月には幼稚園の卒園式、入園式など多くの御利用をいただいているところでございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 多くの区民、市民が利用して様々な使われ方をしている幸市民館・図書館でありますが、築40年がたち、経年劣化などによる館内の不具合が多く出てきています。そこで、令和元年度に行われた工事やオーバーホールなどの内容について伺います。
◎須藤純子 幸区役所生涯学習支援課長 令和元年度に行われた工事等の内容についての御質問でございますが、区役所費関係で冷却水自動管理装置の補修工事など計22件、支出合計金額413万4,000円、まちづくり費関係で電源切替盤のオーバーホールなど計4件、支出合計金額1,848万7,000円、教育費関係で玄関ロビー照明の改修工事1件、支出金額336万6,000円でございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 計27件の工事などを実施したとのことでありますが、これらの工事などはどのように実施をしたのか伺います。また、過去の大きな改修工事等では所定の休館手続を取り工事を実施してきましたが、その休館手順について伺います。
◎須藤純子 幸区役所生涯学習支援課長 改修工事等についての御質問でございますが、施設改修につきましては、工事等の内容や緊急度に応じて月1回の休館日に作業を集中させるなど施設利用に影響が生じないよう配慮しながら実施しております。なお、設備オーバーホールなど比較的規模が大きい工事等につきましては、作業遅延等の不測の事態に備え、あらかじめ臨時休館日を設定し、作業を実施する場合もございます。また、休館手順に関しましては、区ホームページ、市民館だよりや館内掲示などで、あらかじめ施設利用者に休館予定を周知しております。なお、ホールにつきましては一般予約が利用1年前に開始となりますことから、休館期間が長期に及ぶ場合は、町内会や関係団体等の方々に休館予定を早めにお伝えするなど丁寧な対応を行っているところでございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 ホールの一般予約は1年前より開始となるとのことでした。以前より、幸市民館・図書館のトイレの老朽化、ホールの舞台の床の傷みを指摘し、改善を求めてまいりました。昨年度には市内66か所の施設のトイレの状況を机上で調査し、幸市民館は老朽化施設におけるトイレ改修のモデル事業として位置づけられています。今年度に入り幸市民館・図書館トイレ改修その他設計業務委託を発注していますが、調査内容や進捗状況を伺います。
◎宮川匡之 生涯学習推進課担当課長 トイレ改修その他設計業務委託についての御質問でございますが、進捗状況につきましては、本年6月からトイレの快適化及び大ホールの舞台床の改修の設計業務に着手し、現在、設備配管劣化調査を実施するなど改修対象部位の現況や改修に伴う他の部位への影響等を確認しながら、工事内容やスケジュールなどを検討しているところでございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 強く要望してきたトイレの快適化や舞台床の改修について、令和3年度下期の工事に向け、現地調査設計などの作業が進む中、長期休館に向けた休館告知などの手続を行うには早々にスケジュールを示す時期に来ていますが、見解と今後のスケジュール、工事に対する考え方について伺います。
◎宮川匡之 生涯学習推進課担当課長 今後の工事スケジュール等についての御質問でございますが、大ホールの舞台床の改修につきましては、令和3年度中の工事着手を目指し設計に取り組んでいるところでございまして、工事に伴う休館期間につきましては、大ホール等の施設予約に支障のないよう、本年11月を目途に、丁寧な市民への周知を図ってまいります。また、トイレの快適化につきましては、大ホールの舞台床の工事スケジュール等を勘案の上、市民利用への影響が極力少なくなるように休館期間の調整を図るなど、効率的な工事の実施に向けて関係局区と連携しながら工事内容やスケジュールについて検討を進めているところでございます。以上でございます。
◆野田雅之 委員 最後に要望も含めて発言させていただきます。大ホールの予約が1年前から開始されることを鑑みて、本年11月を目途に工事に伴う休館についての周知をいただけるとのことでありました。幸市民館の大ホール棟の令和3年度中の工事着手に向け、今までより踏み込んだ具体的なスケジュールが示されました。幸市民館は大ホール側の棟と図書館などの棟の2棟から構成されています。トイレの改修については両棟に係る案件であり、工事としては、1棟ずつ着手する分散工事と、両棟一斉に休館して全て同時期に着手する方法なども考えられます。本来ですと2度に分けず全館を休館して1度の休館で改修いただくことが市民感情からしても理想であると考えますが、しかしながら、例年の年間行事も決まっている中、現場である幸区ともしっかりと連携して、影響をできるだけ短期間で最小限に抑えていただけることも考慮し、最善の方法を検討していただき、加えてトイレや舞台床だけでなく、老朽化によるその他の不具合もできるだけ同時に改修しつつ、快適な新生幸市民館・図書館の再出発に向けて力強く進めていただくことを要望いたします。また引き続き取り上げさせていただきます。以上で終わります。

Posted in 議会質問No Comments » 

関連記事