平成28年 決算審査特別委員会(まちづくり分科会 第2日)−09月29日-09号

Mar 23, 2023

公園緑地施設費について

◆野田雅之 副会長 おはようございます。通告に従いまして、8款8項1目、建設緑政費、公園費の中の公園緑地施設費における等々力緑地再編整備推進事業費について伺ってまいります。
昨年度、競技場のメーンスタンドが完成し、市民の皆様の利用も本格的に始まり、評判も上々であるように聞いております。そこで、利用者の評判などが本市に届いていれば、それらの御意見をお聞かせください。また、今回の整備の効果を確認する一つの指標として入場者数の増減があるかと思いますが、メーンスタンド完成後の収容人数と、Jリーグの試合において整備前と整備後でどのように入場者数が推移しているのか伺います。
◎佐藤力 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力陸上競技場についての御質問でございますが、初めに、メーンスタンドに関する市民の皆様からの御意見についてでございますが、平成27年3月15日に開催いたしました市民見学会の際に実施したアンケート調査の結果によりますと、観客席の座席幅が広くなったことやグループシートやペアシートなどの多様な席を設置したことなど、主に観戦環境が向上したと評価する御意見をいただいているところでございます。次に、メーンスタンド完成後の競技場の収容人数につきましては2万7,495人となっており、Jリーグ開催時の入場者数につきましては、メーンスタンド着手前の5年間は1試合当たり平均1万8,000人前後で推移しておりましたが、完成した昨年の平均入場者数は2万999人であり、ことしはその数字をさらに上回る見込みでございます。以上でございます。
◆野田雅之 副会長 整備前と整備後の入場者数は、整備前5年間の1試合当たり平均約1万8,000人から整備後の昨年は約2万1,000人、また、ことしはさらに上回るとの見通しとのことで、何よりスポーツのまち川崎にとっては喜ばしい内容と考えております。施設整備に伴う入場者数の増加もあってか、等々力陸上競技場をホームスタジアムとする川崎フロンターレは、現在のところ年間総合順位において首位をキープしており、初のタイトル獲得に期待が高まるばかりであります。今後順調に勝利を重ねれば、アジアサッカー連盟の主催大会でもありますアジアチャンピオンズリーグ、通称ACLへの出場も見込まれる状況にあります。そんな中、最近の新聞報道等で等々力陸上競技場がアジアサッカー連盟のスタジアム規則に適合していないとの報道がなされました。また、過去に株式会社川崎フロンターレやその他の団体より等々力陸上競技場でのACL開催に関する要望が市長宛てに提出されていると仄聞しております。そこで、要望等を受け入れているようであれば、その要望者やその時期とその回数、加えてその要望内容について伺います。また、新聞報道等にもあったアジアサッカー連盟の規則はどのようなものなのか、また、どの部分が適合しないのか具体的に伺います。
◎佐藤力 等々力緑地再編整備室担当課長 アジアチャンピオンズリーグについての御質問でございますが、初めに、アジアチャンピオンズリーグ、いわゆるACLの開催に関する要望につきましては、本年7月22日に川崎フロンターレから、また、8月25日に等々力陸上競技場の全面改修を推進する会から川崎市長宛てに提出されております。その内容につきましては、アジアサッカー連盟のスタジアム規則における座席に関する規定を厳格に適用するとの通達がなされたため、規定に基づいた座席の設置を要望されたものでございます。次に、アジアサッカー連盟のスタジアム規則についてでございますが、ACLを開催するスタジアムの観客席については、固定された個席であり、座席番号が振られており、壊れにくく不燃素材でできていること、また、背もたれが30センチメートル以上であることと明記されております。この規則に当てはめますと、等々力陸上競技場では、1階のサイドスタンド立ち見席とバックスタンドの背もたれのない座席の仕様が適合していない状況でございます。以上でございます。
◆野田雅之 副会長 答弁によりますと、等々力陸上競技場でACLを開催する運びとなった場合、1階部分のサイドスタンド立ち見席とバックスタンドの背もたれのない座席が規則に適合しないため使用ができないこととなってしまいます。そこで、現状でACL開催を迎えた際に使用不可能となる該当箇所の収容人数について伺います。
◎佐藤力 等々力緑地再編整備室担当課長 収容人数についての御質問でございますが、現在の等々力陸上競技場の収容人数2万7,495人のうち、サイドスタンド1階の立ち見席が6,620席、バックスタンド1階の背もたれのない座席が3,782席となっており、合わせて1万402席がACLの開催時には使用できないものと想定しております。以上でございます。
◆野田雅之 副会長 そうしますと、約1万7,000人は収容可能となり、収容人数だけで言えば試合自体の開催は可能となると思われますが、日ごろより熱心に応援をするサポーターの皆様が観戦する、ピッチに一番近い臨場感あふれる1階部分のサイドスタンドとバックスタンドの使用ができなくなるとのことです。等々力陸上競技場が持つ一体感のある雰囲気が損なわれることはまことに残念だと思います。ACLは例年ですと2月からグループステージが始まります。来年のスケジュールはまだ発表されていないと思われますが、恐らく例年どおりのスケジュールになると考えると、大至急前向きな改善が求められますが、それにしても残された時間がほとんどない状況であります。このような状況を踏まえ、現在のアジアサッカー連盟の規則に適合させるために、本市としてはどのような取り組みを考えられているのか伺います。
◎佐藤力 等々力緑地再編整備室担当課長 今後の取り組みについての御質問でございますが、現在、等々力陸上競技場につきましては、第2期整備の事業評価を行っており、サイド・バックスタンドの整備に向けた基本的な考え方を検討しているところでございます。このため、現時点で座席の更新などの大規模な改修工事を行うことは難しいと考えております。しかしながら、ACLの試合において、サイドスタンド及びバックスタンドの1階部分が全面的に使用できなくなる状況は好ましくないと考えており、川崎フロンターレや関係団体などの御意見を伺いながら、ACLの開催に向けて、できる限りの対応を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
◆野田雅之 副会長 答弁をいただきました。サイドスタンド及びバックスタンドの1階部分が全面的に使用できなくなる状況は好ましくない、そして、開催に向けてできる限りの対応を行っていくとのことでありました。ACLはJリーグの強豪チームだけしか出場できない貴重な大会でもありますし、川崎市をアジアに発信する絶好の機会と考えます。1階部分の使用の可否は大会の盛り上がりに大きく影響しますし、何より選手の士気にもかかわる大きな問題です。私自身も幸区内の行く先々で市民の皆様から、川崎市はどのように対応するのとの話を何度も受けている状況です。市民の皆様の大きな関心事だと実感しているところです。等々力緑地再編整備推進事業の第2期整備の事業評価も進めている状況ですが、熱心なサポーターを含む多くの川崎市民、フロンターレファンの要望は、臨場感あふれる1階部分も含めて熱い応援ができる体制を整えてもらうことです。多くの皆様の要望にできるだけ応える方向で改善いただき、来るべき等々力陸上競技場での熱い戦い、アジアのクラブチームの頂点を決めるアジアチャンピオンズリーグの開催が、市民、ファン、チームにとって最高な形で迎えられるように準備を進めていただくことを強く要望し、質問を終わります。

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