平成29年 第4回定例会−12月18日-07号

Mar 20, 2023

市立小中学校におけるフッ化物洗口の導入について〔健康福祉局長-316、317、こども未来局長-318、教育次長-319、320、市長-321〕

◆25番(野田雅之) おはようございます。私は、通告に従いまして、市立小中学校におけるフッ化物洗口の導入について、一問一答で質問させていただきます。
本年9月の第3回定例会において、我が会派の代表質問で取り上げましたが、全国的に導入が増加している現状を踏まえ、政令指定都市で小学校において全校で実施している京都市に続く2番目の導入を目指し、今回はさらに掘り下げて質問してまいります。まず初めに、フッ化物洗口とは、また、現在の国内の動向などを御存じの方もいらっしゃるかと思いますが、説明をいたします。ディスプレーをお願いいたします。フッ化物洗口とは、虫歯の予防に効果のある適正濃度のフッ化物水溶液で、いわゆるブクブクとうがいをして虫歯を予防する方法であります。1970年に新潟県弥彦村という小学校でスタートいたしました。平成15年に厚生労働省がフッ化物洗口の普及を図るためにフッ化物洗口ガイドラインを作成し、以降、全国で普及が加速しております。1970年代からフッ化物洗口を実施している小学校での児童生徒の齲蝕予防に顕著な成果の実績を示し、各自治体の歯科・保健施策の一環として、その普及がなされてきたとしております。ちなみに、昨年の3月時点の実施施設数は1万2,000を超えております。また、実施人数は120万人を超えております。平成24年からの4年間で、施設で約3,500、生徒数で38万人強の増の現状であります。続きまして、平成18年度から平成27年度までの佐賀県、新潟県の取り組み成果を時系列で御確認いただければと思います。まず、平成18年度、佐賀県の虫歯の本数なんですけれども、2本でありました。ちなみに、新潟県は全国で一番少ない結果であります。続きまして、平成22年度であります。佐賀県の推移は確実に上位に進んでおります。新潟県は引き続き1位であります。平成27年度でありますけれども、佐賀県はさらに良好な環境が整いまして、新潟県におきましては引き続き1位を継続しております。佐賀県は1999年から洗口実施を市町村に呼びかけ、平成14年にフッ化物洗口の小学校への推進を拡大、現在ではほぼ100%の小学校で実施されております。着実に成果を出しております。また、新潟県は、弥彦村で先ほどのようにスタートして以来、47年間が経過し、現在、小学校の普及率は83.9%、新潟県のホームページによりますと、平成28年度の文部科学省学校保健統計調査で17年連続日本一とのことであります。続きまして、本年10月に京都市のほうに視察をしてまいりました。京都市がフッ化物洗口を小学校全校で導入して10年が経過いたしました。平成17年の虫歯経験指数と言うんですけれども、1.52本でありました。ただ、多様化した現代の食生活を初めとする生活習慣のもとでは、従来のブラッシングを主体とした虫歯予防だけでは限界ということで、平成17年から3年をかけて、平成20年より全市小学校で導入をスタートいたしました。平成28年には虫歯の経験指数が0.57本、この数値は各校での10年間の熱心な取り組みの成果があらわれたものと高く評価しておりますということです。10年たちまして、ちょうど10月に改定されたフッ化物洗口マニュアルをいただいてまいりました。この中に、このディスプレーの内容が書かれております。ちなみに、京都市では、教育委員会に歯科衛生士を常勤させて、歯や口腔の健康に熱心に取り組んでおられます。それでは初めに、健康福祉局長に伺ってまいります。本年9月の代表質問では、永久歯の奥歯が生えるころからフッ化物洗口を開始し、長期間継続することにより、確実な予防効果が得られると、効果的な方法である旨の答弁をいただきました。そこで、本市は、歯とお口の健康は市民が健康に生きていく力を支えるものとして、川崎市歯科医師会と共催で、お口の健康フェアを毎年開催しており、その中で虫歯予防のフッ化物の体験等を行っておりますが、その内容について伺います。
○議長(松原成文) 健康福祉局長。
◎健康福祉局長(成田哲夫) お口の健康フェアにおけるフッ化物体験等についての御質問でございますが、本市におきましては、広く市民に対して歯科保健に関する知識の普及向上を図るため、毎年6月4日から10日までの歯と口の健康週間に合わせ、川崎市歯科医師会との共催にて、昭和56年度からお口の健康フェアを実施しております。同イベントでは、これまで虫歯予防に関する普及啓発として、イベント会場における歯磨き指導や、甘い飲食物の摂取方法の指導などとともに、フッ化物配合歯磨き剤、フッ化物洗口液、虫歯を予防するために飲料水中のフッ化物濃度を適正量まで調整したフロリデーション水等のフッ化物を用いた虫歯予防法の体験など、参加者に関心を持っていただけるような参加型の啓発活動を実施してきたところでございます。以上でございます。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) お口の健康フェアにおいて、フッ化物を利用した洗口や歯磨き、水道水フロリデーションなどを用いた虫歯の予防体験を行っているとのことでした。では次に、健康福祉局では、川崎市歯科医師会に委託し、市内保育所及び幼稚園に対して、フッ化物洗口の支援及び歯科保健指導を行うための歯科医師の派遣を行っています。本施策の取り組み経緯と現状、今後の方向性について伺います。
○議長(松原成文) 健康福祉局長。
◎健康福祉局長(成田哲夫) 本市における保育所及び幼稚園に対するフッ化物洗口支援等についての御質問でございますが、神奈川県が平成12年度から5年間実施したフッ化物洗口普及のための幼児う蝕予防普及啓発事業の一環として、平成13年度から平成14年度にかけて、市内の5カ所の保育所においてモデル事業としてフッ化物洗口が実施されたところでございます。本市におきましては、平成14年度から、県のモデル事業の対象となった市内5カ所の保育所を対象に、虫歯予防を目的として、フッ化物洗口の支援を開始いたしました。その後、実施希望の市内保育所及び幼稚園に対象を拡大し、昨年度は25カ所で、今年度は現時点において11カ所でフッ化物洗口の支援を実施しております。なお、実施に当たりましては、川崎市歯科医師会に委託し、保育所等の園児、保護者及び施設職員などに対して、歯科医師によるフッ化物洗口の説明や歯科保健指導を行っております。今後につきましては、引き続き、川崎市歯科医師会と連携を図りながら、虫歯予防の取り組みを推進してまいりたいと存じます。以上でございます。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) 健康福祉局では、虫歯の予防に対して、フェアや、保育所、幼稚園へのフッ化物洗口支援などで取り組んでいることがわかりました。
では次に、フッ化物洗口の支援を受ける保育所及び幼稚園を所管するこども未来局長に伺ってまいります。まず、市内の公立・民間保育所において、歯磨きやフッ化物洗口などの歯科保健指導を関係機関や関係団体と行っていると思われますが、その内容について伺います。
○議長(松原成文) こども未来局長。
◎こども未来局長(邉見洋之) 保育所におけるフッ化物洗口等の歯科保健指導についての御質問でございますが、保育所におきましては、川崎市保育園健康管理マニュアルに基づき、園児への歯磨き指導などの歯科保健指導を行っており、その取り組みの一環として、フッ化物洗口の励行を進めているところでございます。フッ化物洗口の実施に際しましては、保護者の同意が必要となることから、必要に応じ、川崎市歯科医師会に御協力いただき出前講座を実施するなど、その予防効果について保護者の皆様に御理解いただけるよう、取り組みを行っているところでございます。今後につきましても、関係機関や関係団体及び関係部局と連携を図りながら、保育所における歯科保健指導の充実に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) 園児への歯科保健指導の一環として、フッ化物洗口励行を進めているとのことですが、それらの施設におけるフッ化物洗口の実施方法について伺います。
○議長(松原成文) こども未来局長。
◎こども未来局長(邉見洋之) 保育所におけるフッ化物洗口の実施方法についての御質問でございますが、フッ化物洗口の実施に際しましては、歯科医師の園医による保護者説明会を行い、実施に同意する保護者には申込書に記入していただき、ほとんどの方から申し込みをいただいているところでございます。また、実施に向けた留意事項として、園に対しては、薬液の保管、洗口液の管理、洗口方法などについて、園医から指導助言をいただいております。次に、具体的な洗口の実施方法でございますが、昼食後の歯磨き終了後に毎日実施しており、担任の保育士が洗口液を作成し、専用のコップに入れて子どもたちに配り、全ての歯に行き渡るよう、30秒程度洗口させております。その間、保育士は、適切に洗口ができているか、誤飲がないかなどの確認を行いながら実施しているところでございます。以上でございます。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) 答弁では、実施に同意する保護者には申込書に記入いただき、ほとんどの方から申し込みをいただいているとのことです。また、園医から、薬液の保管、洗口液の管理、洗口方法などの指導助言をもらって行っている、そして、昼食後の歯磨き終了後に毎日実施し、担任の保育士が洗口液を作成、配付し、30秒程度洗口させていることなどが園に携わる方々でしっかりと実施されていることがわかりました。それでは、ディスプレーをごらんください。川崎市内の保育所でフッ化物洗口を行っている23園、平成24年から平成26年において川崎市歯科医師会がアンケートをとった結果であります。小中学校で行ってほしいかというアンケートをとっております。現在も引き続きアンケートはとっているということですが、平成24年から平成26年のデータを示させていただきます。市内の保育所、全区で合計1,019のサンプルをとっております。その希望調査によりますと、小中学校でぜひ実施してほしいという数字が全区の平均で88%出ております。
では次に、小中学校を所管する教育委員会へ伺います。まず、現在、小中学校における食後などの歯磨きの実施状況を伺います。あわせて、小中学校における健康教育はどのような内容なのか、また、その中で、歯や口腔に対する教育はどのように行われているのか伺います。
○議長(松原成文) 教育次長。
◎教育次長(西義行) 小中学校における歯磨き及び健康教育についての御質問でございますが、実施状況についての調査は実施しておりませんので、把握はしておりませんが、昼食後の歯磨きにつきましては、全校で実施している学校、一部の学年等で実施している学校、保護者や本人からの希望等で個別に実施している学校、実施していない学校と、状況はさまざまであると考えております。歯科に関する健康教育につきましては、小学校保健学習の生活行動がかかわって起こる病気の予防において、虫歯や歯茎の病気などを取り上げ、口腔の衛生について学んでおります。また、小中学校特別活動の保健指導において、自分の歯や歯肉などの口腔状態の把握や、自分の歯、口に合わせた歯磨きの方法などを学んでおります。これらを通じて、児童生徒がみずから歯科保健の向上に努めることのできる力の育成を図っているところでございます。以上でございます。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) 答弁では、健康教育において口腔の衛生について学び、保健指導で自分の歯や口に合わせた歯磨き方法などを学んでいるとのことです。しかしながら、各校の給食後などの歯磨きの実態についてさまざまであると考えておりますと、全く把握をしていない状況がわかりました。本来、健康教育、保健指導に取り組んでいる以上、学校や生徒への実施に差をつけるべきではありません。給食後の歯磨きは全校で当然に行われるべきです。早急に調査実施に向けて取り組んでいただくことを要望いたします。ここからは、第3回定例会における我が会派の代表質問の答弁について伺います。まず、市立小中学校におけるフッ化物洗口実施についてのアンケートは、過去にアンケートを行ったことはないとのことでありました。しかしながら、先ほどデータでも示したように、歯科医師会が行った保育所でのアンケートでは、全区平均で約88%の保護者が小中学校で行ってほしいと回答しております。それを受けて、本市の市立小中学校でも導入に向けてのアンケートを実施すべきと考えますが、見解を伺います。
○議長(松原成文) 教育次長。
◎教育次長(西義行) フッ化物洗口の実施についてのアンケートについての御質問でございますが、学校は、児童生徒が身近な生活の健康に関する知識を身につけることや、自主的に健康な生活を実践できるような資質や能力の育成を目指す教育の場であると考えております。各学校におきましては、これまでも学校歯科医の先生方の御協力により、口腔衛生教育、歯磨き指導、間食を含めた食に関する指導などを通して、児童生徒みずからが歯科保健の向上に努めることができる力を育成してきたこと、家庭においても、虫歯予防についての意識が高まってきたことなどにより、虫歯の処置完了者と未処置歯のある者を合わせた児童生徒の割合が減少し、全国と比較しても低い割合であるという結果につながっております。したがいまして、フッ化物洗口につきましては、基本的には、御家庭のそれぞれの方針により、各家庭において実施していただくことが望ましいものと考えており、アンケートの実施については考えていないものでございます。以上でございます。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) 答弁で、アンケートの実施は考えていないとのことです。しかしながら、本市保育所でのアンケート結果から見れば、希望する保護者が大多数であることははっきりしています。ぜひ早急に導入に対するアンケートを関係団体と連携して行っていただくよう要望いたします。では次に、川崎市歯科保健・医療・福祉推進協議会において教育委員会が示した見解として、全ての保護者から同意を得ることが困難、実施の有無が混在した場合の誤洗口、誤接種の可能性があること、洗口を実施する時間の確保、洗口液の保存管理を適正に行う必要があることなど、学校において一律に実施するには課題があると考えているとのことでありました。しかしながら、本市の公立、私立の保育所や政令市の京都市など、全国1万2,000を超える施設が、保護者が希望した児童に実施し、マニュアルなどを利用し、厳格な管理のもと事故を防ぎ、未来ある子どもたちの健康を第一に考え、時間を確保し、将来にかけて続く歯の健康のために乗り越えてきた努力であります。この中には、前半の質問で取り上げました本市のこども未来局所管の保育所にかかわる職員の方々の御努力も含まれております。本市保育所や政令市の京都市を初め、導入自治体の増加を受け、改めて教育委員会の見解を伺います。
○議長(松原成文) 教育次長。
◎教育次長(西義行) 学校におけるフッ化物洗口についての御質問でございますが、フッ化物洗口を全ての市立小学校において実施しているのは、政令市におきましては京都市のみで、神奈川県内で実施している自治体の例はございません。このような状況から、それぞれ各自治体で虫歯予防についての取り組み方が異なっているものと理解しております。教育委員会といたしましては、これまでも学校歯科医の先生方の御協力により、口腔衛生教育、歯磨き指導、間食を含めた食に関する指導などに取り組んでまいりましたが、今後もこうした取り組みを進めるとともに、歯科医師会とも連携しながら、保護者への啓発を含めた学校歯科保健の充実を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) それでは、ディスプレーをごらんください。教育委員会さんのほうから子どもたちの虫歯に関するデータをいただきました。学校保健統計で、川崎市の虫歯の未処置の歯と処置の歯の2つを持っている子どものデータであります。平成25年ぐらいからほぼ横ばいの傾向で、いわゆる鈍化をしております。続きまして、本年8月、川崎市子ども・若者生活調査分析結果報告書の中で、基本的生活習慣の形成ということで、虫歯の有無に関して、就学前、小学生・中学生、中学校卒業以降のいずれの段階においても、所得の水準が相対的に低い世帯で未治療の虫歯がある割合が高いという調査結果を川崎市が発表しております。歯科医師の先生にこの2つのデータの見解を求めたところ、虫歯がない子、少ない子など家庭環境のよい子は、口腔内の状況は経年的にどんどんよくなっていますと。しかし、貧困、ひとり親世帯、疾患、障害などの家庭環境にある子に虫歯が多い傾向は過去から変わっていないと考えられる、すなわち、平成25年度ごろから虫歯の減少に抑制がかかってきたのは、こういった家庭環境の問題が浮き彫りになってきたとのことでありました。だからこそ、義務教育期の小中学校でフッ化物洗口による虫歯の予防法が非常に有効であると考えます。続きまして、私が行った京都市で平成29年度のフッ化物洗口に対する予算額を確認してまいりました。生徒数は約6万1,000人に対し、実施率が約95%、実施人数にしますと5万8,000人強であります。ランニングコストでありますけれども、フッ化物洗口にかかる予算は1,090万円ということであります。川崎市の人口に当てはめますと1,286万円で済む形になります。同じ方法をやった場合です。川崎市の6倍近い面積を持っている京都市は学校の数も非常に多いので、川崎市でも削減できる部分というのはあるのかもしれません。続きまして、本市の歯科医療費の推計を出してみました。こちらは平成28年度の小児医療費助成制度における歯科医療費分の実績1億7,800万円強に、助成対象者の割合が約80%ということで、自己負担率が30%。そうしますと、1年生から3年生までの推計ですけれども7億4,000万円、6年生までにしますと、その倍の14億円、中学生まで入れますと、1.5倍の22億円かかっております。フッ化物洗口での先ほどの試算ですと、予算額で約1,300万円ぐらいのものであります。助成費、医療費の削減につなげられる、予防歯科としては効果絶大な方法ではないかと思われます。
それでは、最後に市長に伺います。市長の新マニフェストに、未来を託す子どもたちによりよい環境をとあり、小児医療費助成制度の拡充に触れられています。子どもたちのお口の健康を守るために、川崎市歯科医師会も進めるべきと提言するフッ化物洗口の導入で、虫歯になる前の歯科予防にも市として力を入れ、助成費や医療費の削減に取り組んでみてはいかがでしょうか。また、健康格差を補う費用対効果の大きな施策であり、全国で取り組みが進む現状など、幾つかのデータも示させていただきました。本年は、福田市長が1丁目1番地として掲げてきた中学校完全給食もスタートいたしました。温かい給食が中学生に届けられました。健全な歯でおいしい給食をいただけることは何より幸せなことであります。同規模の政令指定都市の京都市で年間1,090万円で行われている事業であります。ぜひ本市としても前向きに取り組むべきと考えますが、見解を伺います。
○議長(松原成文) 市長。
◎市長(福田紀彦) フッ化物洗口についての御質問でございますが、本市におきましては、乳幼児に対する歯科健診や歯科保健指導、市立小中学校における歯科保健教育を通じて、子どもの生涯にわたる歯の健康づくりの基盤の形成に取り組んでおります。子どもたちの歯の健康を守ることは大変重要であると認識しておりますので、学校歯科医の皆様などの御協力をいただきながら、本市の取り組みを推進し、子どもたちの健全な心身の育成を図ってまいりたいと存じます。以上です。
○議長(松原成文) 野田議員。
◆25番(野田雅之) 市長の御答弁の後ですが、改めてディスプレーをごらんください。先月、厚生労働省のほうに問い合わせをしておりました。回答が先週の13日水曜日に私のもとに戻ってまいりました。フッ化物洗口ガイドライン策定、周知後の展開と今後の展望についてということで、フッ化物洗口については、フッ化物洗口ガイドラインに基づき、各施設の判断のもとで適切に実施されていると承知している、他方で、歯科口腔保健の推進に関する基本的事項において、虫歯予防方法の一つとして、フッ化物の応用を定めており、厚生労働省としては、これまでも8020運動推進特別事業などを通じて対策を推進している、今後とも、フッ化物の応用の普及や虫歯の地域格差の縮小を図るなど、歯科保健対策の推進に努めていきたいとのことです。続きまして、もう1点、質問を投げかけております。集団フッ化物洗口における人体に影響する事故例について、厚生労働省のほうは、これまでに人体に影響する事故例の報告は受けていないとのことでありました。医政局歯科保健課より回答をいただいております。京都市においても、同じような事例で事故はないということでありました。それでは、最後に要望させていただきます。現在、川崎市の児童生徒の虫歯は、全国的に見て少ない傾向でありますが、成人以降で虫歯が激増する傾向にあります。であるならば、成人前の段階で継続的な歯の強化を図ることにより、虫歯を防ぐことが必要であります。フッ化物洗口は、乳幼児期から継続し、成人期以降も継続的に虫歯を予防できる、費用対効果にすぐれた手法であると考えられます。新しい施策への取り組みですので、前向きな答弁はいただけませんでしたが、家庭ではなかなか続かないと言われているフッ化物洗口であります。政令市で一番出生率の高い本市ですし、保育所での前向きな取り組みが小学生になっても継続されることが大切です。恐らく市長の心にもしっかりと届いたことと思います。ぜひ市立小中学校で一斉に導入を進めていただくよう強く要望し、私も、今後、引き続き導入に向けて取り組むことをお伝えし、質問を終わらせていただきます。

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