令和1年 第3回定例会−07月01日-06号

Mar 20, 2023

幸区の魅力発信について〔建設緑政局長-306、307、幸区長-307〕

◆28番(野田雅之) おはようございます。私は、通告した5問について一問一答で伺います。
まず、幸区の魅力発信について、貴重な資源である夢見ヶ崎動物公園について伺います。昭和25年に公園開設され、昭和47年、本市の政令指定都市移行を記念し動物コーナーを設置、多くの区民、市民に愛されてきた本施設ですが、近年では年間25万から30万人程度の来場者が訪れる憩いの場となっております。私も、地域の方々と接する折に、動物公園の魅力や活性化などの話題をお聞きする機会が多々あります。本市としても動物公園の魅力向上に向け、しっかりと取り組むことが求められます。平成29年の都市公園法の一部改正では民間活用による公園のにぎわいの創出が求められ、本市も昨年、夢見ヶ崎動物公園基本計画を策定し、再整備や民間活用に向け検討などを行っていますが、その内容、進捗状況、今後の方向性を伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 夢見ヶ崎動物公園基本計画についての御質問でございますが、夢見ヶ崎動物公園につきましては、動物、自然及び歴史的価値を有する公園という特色を生かし、多様な主体と連携した動物公園づくりを進めております。動物公園の再整備及び民間活力の導入に向けて、飼育施設や公園施設の更新、公園の地形を生かした展示の工夫などの検討をしておりまして、これまでに民間事業者の自由な発想に基づく幅広いアイデア等を把握するためのマーケットサウンディング調査を実施するとともに、幸区役所と連携しながら交流会を開催し、動物公園周辺で活動する方々や地域の方々などとの意見交換を行いました。現在、これらの調査結果等を踏まえ、魅力とにぎわい創出に向け整備計画及び管理運営の方針について検討を進めているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 四季折々に表情を変え、区民や市民に愛される夢見ヶ崎動物公園ですが、役割の一つに傷病野生鳥獣を保護する施設として、神奈川県の鳥獣保護管理事業計画において保護の受け入れを実施する施設に位置づけられていることは、意外に知られていません。保護した動物に対する取り組み内容を伺います。また、ことし動物公園からも近い中原区に動物愛護センターが開設いたしましたが、業務分担と連携について伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 傷病野生鳥獣の救護などについての御質問でございますが、傷病野生鳥獣につきましては、夢見ヶ崎動物公園において年間約100頭を超える保護を行っており、夢見ヶ崎動物公園サポーターの協力を得ながら、けがや病気による衰弱の程度に応じ、手術や投薬などを行いながら、無事に野生復帰のめどが立ったものについては順次野生に戻しております。犬や猫などのペット動物の救護につきましては本市動物愛護センターにおいて対応をしております。また、今後につきましては、両施設でペット動物の愛護と野生動物の保護の違いを正しく理解していただくため、情報発信等について連携してまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 市民の憩いの場としての役割だけではなく、傷病野生動物の保護を通じ、とうとい命を救う施設としても機能していることがわかりました。夢見ヶ崎動物公園は本市各区に1カ所ずつ指定される市民健康の森でもあり、緑を守り育てる地域活動団体なども設立され、活動されております。そんな中、過去には、新たな魅力と賑わいの創出に向けてをテーマに区民車座集会を開催いたしましたが、その内容を伺います。また、車座集会を受けての取り組みなどについて伺います。
○議長(山崎直史) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 区民車座集会についての御質問でございますが、平成29年12月に日吉合同庁舎で開催をいたしました区民車座集会では、夢見ヶ崎動物公園を愛する市民活動団体を初め、周辺地域の方々や企業などにも御参加をいただき、夢見ヶ崎動物公園の新たな魅力と賑わいの創出に向けてをテーマにワークショップや意見交換を行いました。参加者からは施設の老朽化や、動物公園に至る坂道や階段がきついなど施設環境面の御意見のほか、動物園だけでなく歴史などもっと情報発信をしてほしい、地域活動団体などの交流の場をつくって活動のPRや、つながる場が欲しいなど、多くの御意見、御提案をいただきました。こうした貴重な御意見、御提案を踏まえ、幸区では夢見ヶ崎動物公園を核としたさらなる地域コミュニティの活性化に向け、周辺で活動する団体や地域の方々などが情報交換できる場の提供として、平成30年6月からゆめみらい交流会を開催し、先月26日にも本年度の第1回目となります交流会を開催したところでございます。交流会では参加団体などによるプレゼンテーションや情報交換とともに、新たなつながりも生まれるなど、大変意義深い場となっており、また、交流会で生まれたつながりにより地域活動団体と企業が連携したイベントも開催されるなど、夢見ヶ崎動物公園を核としたコミュニティの活性化にも寄与しているものと考えております。なお、幸区では、これまでも夢見ヶ崎動物公園の魅力向上を図るため、川崎総合科学高等学校生徒が作成したイラストによる動物紹介パネルの設置や、地域の活動団体及び近隣の小学校などと連携した花植え活動など、多様な主体と連携・協働しながら取り組んでまいりました。今後も引き続き貴重な地域資源の魅力を高め、にぎわいの創出とともに、さらなる地域への愛着や誇りが持てるよう、関係局とも調整を図りながら取り組んでまいりたいと存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。

防災対策について〔幸区長-308、309、危機管理監-309、310〕

◆28番(野田雅之) 老朽化した施設の改善や、歴史や地域活動団体などの情報発信に対する要望などもあり、市民、地域活動団体、企業が連携したゆめみらい交流会などの取り組みがスタートしたとのことです。多くの市民や活動団体が参画できる取り組みは今後も継続、拡大をしていただき、元気な夢見ヶ崎動物公園の創出に努めていただきたいと思います。一方、基本計画では開園から40年以上が経過し、飼育展示施設やその他の公園施設の老朽化が進み、魅力向上やにぎわいの創出に当たっての支障になっていることを認めています。ハード面での基本整備に早期に取り組み、基本計画のもと、ソフト面での取り組みの充実や、魅力とにぎわいの創出に向けた取り組みを明記し、事業スケジュールは庁内の関係課で構成される夢見ヶ崎動物公園あり方庁内検討会議において進捗管理するとしています。民間の活用も含め議論を活発化し、計画的に推進し、幸区の貴重な資源をより魅力的なものにしていただくよう要望し、次に移ります。
防災対策についてです。九州北部豪雨から2年、西日本豪雨から1年しかたたないことしも、先週末から九州や関西、四国などで大雨が発生、木曜日ごろまで大雨が続く予報であり、今後も予断を許しません。熊本地震に襲われた益城町などでは河川の氾濫も発生しており、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。本市においてもさまざまな防災への取り組みは行われておりますが、その取り組みの一つとして、年に1度、大規模に開催される川崎市総合防災訓練が、ことしは9月に幸区で開催される予定です。その内容について伺います。
○議長(山崎直史) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 川崎市総合防災訓練の内容についての御質問でございますが、初めに、川崎市総合防災訓練は、首都直下地震等の地震災害の発生に備え、自助、共助、公助の理念に基づき、市民、自主防災組織、企業、市及び関係行政機関等が迅速な初動活動や災害応急対策を確立し、市民の防災意識の高揚及び地域防災力の強化を図るために実施するものでございます。今年度は9月5日に多数遺体取扱訓練を、9月8日に指定避難所の開設訓練及び河原町グラウンドにおける応急対策活動訓練などを実施するものでございます。特に今回は、避難所運営会議による区内の指定避難所の一斉開設訓練を本市で初めて実施するとともに、防災関係機関と連携した避難所運営訓練を実施し、実際の発災時を想定した、より実践的な総合防災訓練を目指してまいります。具体的には、区内にある22カ所の指定避難所におきまして、自主防災組織の方々を中心に避難所開設訓練を実施するとともに、避難所運営を支援する区職員は職場から、市職員は自宅から、実際に徒歩、自転車等により避難所に参集させ、区本部との情報伝達等を行う幸区本部の開設運営訓練を行います。また、避難所の一斉開設訓練に合わせて、医療救護や緊急物資の仕分け輸送など、発災時を想定した避難所運営訓練も関係局や関係団体と連携して実施してまいります。さらに、河原町グラウンドにおきましては災害時応急対策訓練など、防災関係機関相互の連携強化を目的とした訓練にも取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) さまざまな訓練が実施されますが、しっかり検証まで行い、今後の運営に反映いただくようお願いいたします。それでは、近隣行政機関や地域との連携において、幸区として平成27年に防災や防犯に関する地域包括協定を川崎区と横浜市鶴見区と締結いたしましたが、区境の避難所に関する取り組み、連携を伺います。
○議長(山崎直史) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 鶴見区及び川崎区との3区包括連携協定についての御質問でございますが、この協定は、平成27年11月に、互いの地域性や資源を生かしながら相互の緊密な連携と協力により、地域の安全・安心と活性化への取り組みを推進するため、3区の区長により締結したものでございます。大地震や風水害が発生した際に、市域、区域を越えて住民の皆さんが近隣の避難所に避難することができるよう、お互いの避難所訓練に自主防災組織の代表者や行政職員が参加して、顔の見える関係を構築するとともに、避難所運営に関して情報交換を行ってまいりました。先日開催されました3区が参加した意見交換会では、市の総合防災訓練に関する情報提供を行い、避難所一斉開設訓練等への鶴見区の方々への参加も呼びかけたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 今後も継続して協定の充実を図っていただくとともに、以前にも質問いたしましたが、防犯の取り組みなどに対してもしっかりと機能させるようお願いいたします。
それでは、ことしの幸区の訓練でも行われ、例年の川崎市総合防災訓練でも実施されてきました多数遺体取扱訓練と言われる、遺体安置所の設置や運営の訓練が予定されています。今までほとんど取り上げられてこなかった本件の概要について伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 遺体安置所設置運営訓練の概要についての御質問でございますが、本市におきまして大規模災害等が発生した際、多数の御遺体が生じる場合に、警察による検視や医師等による検案が適切に実施されるよう支援するとともに、御遺体を御遺族に引き合わせ、適切にだびに付すための運用方法を確認することを目的に、川崎市総合防災訓練の一環として多数遺体取扱訓練を例年実施しており、本年度につきましても9月5日に幸スポーツセンターにおいて実施する予定となっております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 遺体安置所はどのようなケースで設定されるのか、また、川崎市地域防災計画では市内7区9カ所の安置所を指定していますが、7区全てにおいて設置するのか、伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 遺体安置所の設置条件等についての御質問でございますが、遺体安置所は、主に大規模災害の発生により市内に多数の御遺体が生じた際に必要となるものと想定しております。また、設置箇所数については、災害規模や御遺体数に加え、施設の安全性、施設周辺の道路状況、救助活動の状況等により、その都度判断していくものと考えておりますので、必ずしも全ての区に同時に設置されるものとは想定しておりません。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) それでは、設置の指示や決定方法、また、どの部署が決めていくのか、また、設置された安置所における業務内容とその流れ、役割分担を伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 遺体安置所の設置方法等についての御質問でございますが、初めに、遺体安置所の設置指示に関しましては、被害状況等を踏まえ、防災関係機関とも連携しながら、設置の有無や対象施設、設置箇所数等を決定する必要があるため、災害対策本部が設置を決定し、関係機関及び庁内関係各部に対応を指示することとしております。次に、遺体安置所における本市が行う業務については、施設の開設、衛生対策や資機材の調達及び火葬手続等を行うこととしております。なお、遺体安置所の実務については、警察等の防災関係機関とも、その必要性を正しく精査するとともに、関係各部間の役割分担のさらなる明確化を図るため調整を進めているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) それでは、警察や自衛隊、また、災害時の協定を結ぶ葬祭関係団体や企業との連携について伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 警察や自衛隊、企業等との連携についての御質問でございますが、遺体安置所の運営に当たりましては、庁内関係部局だけでなく、警察や自衛隊等の防災関係機関、葬祭業者等との連携が大変重要と認識しております。このため、例年、各区持ち回りで実施しております多数遺体取扱訓練に向けた事前協議に限らず、防災関係機関への被災地の実態に関するヒアリングや、本年度、全庁的に見直しを実施している災害時協定の実効性確保に向けた取り組みの中で、葬祭業者等との役割分担や、協定によって期待できる業務内容等の精査を行いながら現行のマニュアルの修正を予定しております。いつ大規模な災害が発生したとしても、災害によって大切な御家族を失われた御遺族のお気持ちに寄り添えるよう、関係職員への意識啓発を進めるとともに取り組みを進めてまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。

幸市民館などのトイレの洋式化と改修について〔幸区長-311、まちづくり局長-311、教育次長-311〕

◆28番(野田雅之) 答弁を幾つかいただきました。本市が平成22年に調査した川崎市直下の地震における死者想定数は826人、また、慶長型地震の津波による人的被害は、誰も避難をしなかった場合の死者想定数は5,820人の死者数が算出されております。なかなか触れたくないデリケートな内容でありますし、できれば設置しないにこしたことはありませんが、想定死者数を直視し対応しなければなりません。被災し、御家族を失い、大きな失意に襲われている遺族の方々に接し、対応に当たる本市の担う役割は大きいものになります。答弁では役割分担のさらなる明確化や、現行のマニュアルの修正の予定に言及いただきました。まだまだ役割分担など不確定なものが多いはずです。9月の幸区での訓練までに関係局間で協議を進め、できるだけ役割分担を明確化し、訓練において運営を確認、そしてフィードバックし、実務に即したマニュアルを早期に作成するよう要望し、次に移ります。
幸市民館などのトイレの洋式化と改修について伺います。さまざまなテーマや内容の講座や催しを通じ、参加者が楽しく触れ合うことのできる施設である市民館は、多くの市民に親しまれ利用されています。幸区の市民館・図書館は昭和55年に竣工し、平成30年度の利用状況は、図書館入場者数が約25万人、市民館は延べにして4,000を超える団体が利用しています。仮に1つの団体が数十人単位で利用する、また、1,000人を超えるイベントも開催することもありますので、年間にして数十万人が利用する施設となります。しかしながら、トイレの洋式化が余り進んでおらず、改善の要望を多く受ける現状であります。直近では平成28年10月から平成29年5月にかけ長期休館し、改修が行われましたが、トイレの改善がなされなかったことが残念との声もあります。ディスプレーをお願いします。事前にデータをいただきまして整理させていただきました。教育委員会事務局、そして市民文化局が所管する主な大きな施設の洋式化の状況であります。市民館・図書館で、幸市民館・図書館が54%、その他の施設は60%台から100%という形で、非常に幸市民館のトイレの洋式化がおくれている現状が浮き彫りになっております。その中でも幸市民館、トイレの洋式化の状況でありますけれども、2階の部分が特に洋式化がなされておらず、女性用は、例えば2階の会議室前ですと和式が圧倒的に多い。ホールの部分はある程度改修は進んでおりますけれども、2階の方々は洋式を待ったり、1階に移動してトイレを使ったりという現状をお聞かせいただいております。そこでまず、トイレの改修に対する市民の御意見、また、それを受けての区役所対応を幸区長に伺います。
○議長(山崎直史) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 幸市民館のトイレについての御質問でございますが、幸市民館は開館から約40年が経過し、老朽化が顕著となっており、施設利用者からは臭気の改善を初め、洋式トイレの増設や室内を明るくしてほしいなど、御要望を多くいただいているところでございます。そのため、幸区では平成29年度に男性用小便器への自動洗浄機器の設置や女性用トイレの一部洋式化など、環境改善に取り組んできたところでございます。しかしながら、全てのトイレの環境改善には至っていない状況から、引き続き市民館を快適に御利用いただけるよう関係局とも調整をしてまいりたいと存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) トイレの洋式化などの要望を多く受けていること、また、本来所管する教育委員会事務局が担わず、区で若干の環境改善を行ったとのことですが、抜本的な解決にはほど遠い状況です。そんな中、既に発表されていますが、令和3年には一部業務を休止しての工事が予定されていますが、その内容について伺います。
○議長(山崎直史) まちづくり局長。
◎まちづくり局長(岩田友利) 幸文化センターの工事についての御質問でございますが、幸文化センターにつきましては、令和3年1月から2月にかけてホール、会議室等の利用を一時休止し、防災設備、空調設備、エレベーター設備などの改修工事及び整備を実施する予定でございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 残念ながら、次回予定される工事にはトイレの改修はございませんでした。市民感情からすると、数カ月を費やして工事を行う際には改善への期待がかかるのは当然であります。では、先ほどのデータや改善の要望を受けて、教育委員会事務局として早期に調査を実施し、改善に向けて取り組むべきですが、見解を伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 市民館・図書館を併設する幸文化センターについての御質問でございますが、幸文化センターの施設、設備の老朽化・長寿命化対策につきましては、これまでも外壁や空調の改修を行うなど、関係局区と連携した取り組みを進めているところでございます。今後につきましても、トイレの快適化のあり方について関係局区との協議を行ってまいりますとともに、施設の状況を確認するための現地調査を早期に実施し、市民の皆様に快適に施設を御利用いただけるよう取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。

大型工事の入札制度の改善について〔財政局長-312、上下水道事業管理者-312〕

◆28番(野田雅之) 関係局区と協議し、早期に調査を行い、快適に施設を利用いただけるよう取り組むとの答弁でありました。年間数十万人にも上る方々が楽しく利用する施設であります。快適性を求める市民の要望も当然のことであります。ぜひ関係局区が連携し、利用者目線に立った洋式化を含む改善を早期に実現していただくよう強く要望し、次に移ります。
大型工事の入札制度の改善について伺ってまいります。総合評価落札方式の制度改善を平成28年第4回の定例会で取り上げて以来、本会議でも何度か取り上げさせていただきました。前回、平成31年第1回定例会において藤倉副市長や上下水道事業管理者、財政局長から、本市と本市以外の施工実績による品質への影響は少ない、また、品質の確保や公平な競争を促進するための入札制度の改善に努める旨の答弁をいただきました。そこで、年度もかわり、総合評価落札方式において競争性を高めるため、どのような改善がなされたのか、また、今後の方向性を伺います。
○議長(山崎直史) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 入札契約制度についての御質問でございますが、総合評価落札方式における一層の競争性を確保するため、評価項目のうち同種工事の施工実績について関係局と協議検討を行い、市内中小企業者であることを入札参加条件としていない場合は、本市発注の施工実績における評価基準の設定を見直し、本年4月に川崎市総合評価一般競争入札実施要綱及び同ガイドラインを改正したところでございます。今後につきましても、発注者として担い手3法の趣旨を踏まえ、公共工事における品質の確保や公正な競争を促進するための入札契約制度の改善に努めてまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。
◆28番(野田雅之) では、ディスプレーをお願いします。今、御答弁いただいた内容がこちらになります。以前から3項目を指摘させていただき、2項目は翌年に改善されましたが、今回この赤線を引いた部分と、注意書きの13番が明記をされました。これによりまして2年半時間を費やしましたが、大きな一歩を踏み出したと思っております。本市の中で大型工事が多い上下水道事業管理者に代表して伺いますが、今回の改善を受けての評価と今後の対応を伺います。
○議長(山崎直史) 上下水道事業管理者。
◎上下水道事業管理者(金子督) ガイドライン改定の評価と今後の対応についての御質問でございますが、上下水道局においても財政局の要綱等の改正に合わせ、上下水道局総合評価一般競争入札実施要綱及び上下水道局総合評価落札方式のガイドラインを改正したところでございます。今後は、市外、準市内向けの入札案件につきましては、本市発注の同種工事の元請としての施工実績については原則として適用除外となりますことから、入札参加機会が拡大され、競争性の一層の確保が図られるものと考えております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 野田議員。

フッ化物洗口の導入について(要望)

◆28番(野田雅之) 上下水道事業管理者に発注部局を代表して答弁をいただきました。他の局の発注も同様に、入札参加の機会が拡大、競争性が高まり、応札者がふえ、必ずや落札率が下がってくるはずであります。今後の動向が注目されます。10年以上前から1者、2者の入札が続き、落札者が固定され、予定価格に対しほぼ100%に近い形での落札率が続き、数十億円規模に上る余計な支出を費やしてきた呪縛から、やっと解放される方向性が示されました。今回のケースも1者に固定されることに対して、原局では違和感があったはずです。本来なら、その状況に気づいた時点で問題提起をしなければならなかったにもかかわらず、10年以上にわたり自浄作用が働かなかったことは問題であると考えております。マニュアルのせいにするのではなく、入札契約をつかさどる財政局にしっかりと提言し、改善を促すことが必要でした。財政局も原局の指摘を柔軟に受け入れる必要があります。双方の姿勢をしっかりと改善していただければと思っております。大型工事だけでなく、地元中小企業向けの案件や委託業務など、品質を確保する上では適正価格が存在するはずであります。適正価格で公正な競争が行われるよう、今後も入札制度を注視していきたいと思っております。
それでは最後に、フッ化物洗口について伺う予定でありましたが、事前のやりとりで進展はほとんどありませんでしたので、改めて要望させていただきます。ことし4月の私どもの市議会議員の選挙戦でも、区民の皆様に小中学校におけるフッ化物洗口の導入の意義を訴えてまいりました。その際、健康施策、とりわけ子どもの健康を取り上げることへの好意的な御意見や、ぜひ小中学校での実施を求めてほしいなどの御意見を賜りました。5月には新時代の令和を迎え、令和、また、その次の時代の川崎を担う子どもを健康面からもサポートすべきです。何より大人になってからも効果が認められた取り組みであります。健康増進、子どもの貧困対策、小児医療費や助成の削減などに大きく寄与し、保育園の補助制度を続ける本市の健康増進施策の一貫性からも、令和元年から新たに実施に向けて検討いただくよう要望し、今後も取り上げ続けることを宣言し、質問を終わらせていただきます。

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