令和3年 第2回定例会−06月23日-09号

Mar 20, 2023

ポリ塩化ビフェニル――PCB廃棄物の適正処理について〔環境局長-591、592〕

◆28番(野田雅之) 通告に従いまして一問一答で伺います。
ポリ塩化ビフェニル、いわゆるPCBにつきましては、化学的に安定な物質を有することから、変圧器やコンデンサー類などの電気機器の絶縁体、熱交換器の熱媒体など様々な用途で使用されていました。しかし、昭和43年に食用油に混入した事故——カネミ油症事件が発生、その後、健康被害を生ずるおそれがある物質として、製造、輸入、新たな使用が禁止されました。PCBを有する廃棄物については、平成13年にポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法が制定され、平成28年の改正により、濃度や種類により処分先や期限が定められています。市内には多くの建築物や電気設備が点在しており、きめ細かな対応が求められます。そこで、本市のPCB廃棄物の適正処理における取組状況を環境局長に伺います。
○議長(橋本勝) 環境局長。
◎環境局長(三田村有也) PCB廃棄物の適正処理に係る本市の取組状況についての御質問でございますが、本市が属する東京事業エリアにおきましては、高濃度PCB廃棄物のうちの変圧器、コンデンサー等につきましては令和4年3月末まで、安定器、汚染物等につきましては令和5年3月末までに、国が設置した処理施設である中間貯蔵・環境安全事業株式会社——JESCOと契約締結し処分を行うこととなっております。また、低濃度PCB廃棄物につきましては、令和9年3月末が処分期限となっており、民間事業者が設置する無害化処理認定施設等において随時処理が行われている状況でございます。PCB廃棄物の保管事業者につきましては、PCB特措法に基づき、毎年6月末までにポリ塩化ビフェニル廃棄物等の保管及び処分状況等届出書の提出が義務づけられており、市内事業者の保管及び処分状況について把握するとともに、市のホームページ等で公表をしております。しかしながら、届出書を提出していない事業者の存在も想定されたことから、平成28年度から国が策定したPCB廃棄物等の掘り起こし調査マニュアルに従い、所有や使用の可能性のある市内事業者約3万3,000件を対象にアンケートや現地訪問による調査を実施し、所有や使用が判明した事業者につきましては、期限内処理をするよう継続して指導をしているところでございます。あわせて、東京PCB廃棄物処理事業に係る首都圏広域協議会などとも連携しながら、PCB廃棄物の適正処理について事業者指導や啓発活動を実施しております。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 現在は本市として、国の方針に基づき、資料を基に掘り起こし作業や期限内処理の指導を行っているとのことです。市内の高濃度PCB廃棄物処理の進捗状況と今後の取組を伺います。
○議長(橋本勝) 環境局長。
◎環境局長(三田村有也) PCB廃棄物処理の進捗状況についての御質問でございますが、市内の高濃度PCB廃棄物につきましては、JESCOの処理計画に沿って処理が進められており、令和2年度時点の登録台数に対する処分の進捗率は、変圧器については99.6%、コンデンサー類については92.0%、また、処分期限が1年先となる安定器については35.4%となっております。高濃度PCB廃棄物につきましては、処分期限を経過するとJESCOの処理施設が閉鎖され、事実上処分ができなくなることから、未処理事業者への指導や市が把握していない事業者のさらなる掘り起こし調査等を行い、期限内処理に向けた取組を進めてまいります。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 高濃度PCB廃棄物の処分期限が過ぎると事実上処分ができなくなり、期限内処理に向けて取組を進めているとのことでありました。同様に国も、高濃度、低濃度ともに処分期限までの適正処理に取り組む中、既に期日を迎えた事業エリアの高濃度PCB廃棄物では未処分廃棄物も確認され、全数の把握とその処理の難しさも露呈しています。そんな中、高濃度PCB廃棄物の処理が節目を迎えた後、現在も並行して令和9年3月末までの処理を進める低濃度PCB廃棄物への対応を加速させる必要に迫られます。低濃度PCB廃棄物の期限内処理に向けた今後の考え方を伺います。
○議長(橋本勝) 環境局長。
◎環境局長(三田村有也) 低濃度PCB廃棄物の期限内処理に向けた今後の考え方についての御質問でございますが、低濃度PCB廃棄物につきましては、大部分を占める大型の電気機器以外にも、感圧複写紙や特定の期間製造された一部の塗料等に新たにPCBの使用が確認され、低濃度PCB廃棄物の対象となった例もございますので、所有や使用の可能性のある事業者をこれまで以上に掘り起こしていく必要があると考えております。今後とも、国の動向を注視するとともに、処分が先行している北九州、大阪、豊田の各事業エリアや近隣の自治体などとも情報共有を図りながら、期限内処理に向けて取組を進めてまいります。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。

公共施設の地域化について〔市長-593、幸区長-593、市民文化局長-594〕

◆28番(野田雅之) 高濃度PCB廃棄物の処理については、掘り起こしなど一定の方向性が示され、進められていますが、今後取り組むべき低濃度PCB廃棄物に関しては、答弁でもありましたように、新たな資材等への使用も確認されるなど、市内においてもより細分化され多く点在することが想定され、いまだ全容が見えておりません。そんな中、東京都は、微量PCB廃棄物の分析費用や処理費用に対しての支援制度を設けるなどの取組も行っております。PCB廃棄物の処理は多額の処理費を伴うケースも想定され、今後、低濃度PCB廃棄物の処理促進時においても、中小企業や個人事業者などに大きな負担となることも懸念されます。今後は国の動向を注視しつつ、しっかりと有効な制度を構築し、適正な処理に取りこぼしのないように取り組んでいただけますよう要望いたします。
次に、公共施設の地域化について伺ってまいります。市長の今定例会における提案説明において、車座集会の件に触れられました。そこでは幅広い世代の方々と率直で活発な意見交換を行ったとのことです。市民にとって市長へ地域の課題を直談判できる機会は大変有意義であり、課題解決に大いに役立つ取組であります。市長就任以来、各区で開催を重ねてこられた車座集会ですが、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響によって、今年3月の幸区での1回の開催にとどまりましたが、その開催は50回目の節目でありました。そこで、今回の50回目の開催も含め、これまでの開催を振り返っての感想等と今後の思いを市長に伺います。
○議長(橋本勝) 市長。
◎市長(福田紀彦) 車座集会についての御質問でございますが、市政運営の基本姿勢であります対話と現場主義に基づき、市長就任以来、各区の特徴を踏まえたテーマを取り上げるなど開催手法を工夫しながら、車座集会を継続して取り組んできたところでございます。最近では、地域で働く企業の方々との連携や、地域ケア圏域における支え合いの地域づくり、身近な地域の居場所であるコミュニティカフェのネットワークなど、様々なテーマで意見交換や参加者同士の交流を行い、好事例を共有して持ち帰ることで、さらなる活動の推進が期待できるものが出てまいりました。また、この3月には50回目となる車座集会を幸区で開催し、ボール遊びができる場所が欲しいという子どもたちの夢をかなえるため、小学生や高校生、地域で活動する大人たちが一堂に集まり、意見交換を行ったところでございます。当日は、令和元年度の車座集会から1年半をかけ、区役所を中心に地域の方々と議論を重ねてきたプロセスを踏まえ、様々な意見交換を行い、高校生から課題解決に向けた新たな提案が出されるなど、大人も子どもも大きな気づきと経験になったものと感じておりまして、今後の展開に期待しているところでございます。今後とも、幅広い世代や様々な立場の方々と積極的に意見交換を行うことで、市民の皆様とともに地域の課題を一つ一つ解決していく取組を進めてまいります。以上です。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 市長からは、幸区の車座集会について、大きな気づきと経験となったことや今後の展開に期待をしていくとのことでした。また、今後も積極的な意見交換で地域課題を解決していくとのことでありましたので、ぜひともよろしくお願いいたします。
それでは、今年3月の幸区における車座集会において、あったらいいな、できたらいいなの実現に向け、自由にボール遊びができる場所が欲しいがテーマとなりました。そこでの議論やその後の成果について幸区長に伺います。
○議長(橋本勝) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 車座集会についての御質問でございますが、幸区では、未来を担う子どもたちが、幸区を夢がかなうまちと感じ、愛着と誇りを持ってほしいと考え、子どもたちの意見を区の施策に取り入れる取組を進めております。令和元年度の車座集会では、将来のまちづくりの中心的役割を担う中高生が参加し、ボール遊びが自由にできる場所が欲しいという意見が多く出されたことから、これを区の課題と捉え、議論の進捗に応じて、PTAや公園管理運営協議会、施設開放委員会など地域の方に参加いただき、昨年度の車座集会を含め、これまでに5回会議を開催してきたところでございます。また、古川小学校全児童へのアンケートの実施、幸高校生からの提案のほか、区職員が公園の実態やボール遊びに適した場所を調査するまち歩きを行うなど、区を挙げての取組となっております。対話を重ねる中で、地域の方からは、校庭開放と地域イベントとの連携や、公園のルールを分かりやすくし、利用者の共通認識を深めるといった提案がなされ、現在、実践に向けた議論に進んでおります。この取組におきましては、結論のみを優先するのではなく、会議の参加者が課題を自分事と捉え、参加者の持てる力を連携・協働することで解決を図るというプロセスを大切にしており、市民創発による地域の取組へ発展するものと期待しているところでございます。区といたしましては、行政への参加機会の提供、区民との協働による取組といった視点からも、車座集会が非常に有意義な取組となっていると考えておりまして、今後も子どもたちの思いの実現に向けて地域の方々との対話を継続してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 実践に向けた議論に進んでいる旨、子どもたちの思いの実現に向けて引き続き対話を継続するとのことで、成果を期待したいところであります。
それでは、今年3月の幸区における車座集会では、校庭の利用についても意見交換がなされましたが、リニューアルされた市政だより5月号より、公共施設を活用した地域化の記事「使える!身近な公共施設〜ひろげよう!まちのひろば〜」の掲載を始めました。その掲載目的を市民文化局長に伺います。
○議長(橋本勝) 市民文化局長。
◎市民文化局長(中村茂) 公共施設の地域化についての御質問でございますが、本市では、これからのコミュニティ施策の基本的考え方に基づき、地域の居場所としてのまちのひろばの創出や新たなつながりづくりに向けて、庁舎や公園、道路などの身近な公共施設を地域の皆様にこれまで以上に利活用していただけるよう取組を進めております。市政だより5月号から、広く施設の利活用の可能性について知っていただくため、柔軟な活用事例を継続的に情報発信することとしたものでございます。また、紙面にはまちのひろばづくり相談窓口を紹介しており、施設の柔軟な利活用の取組につなげていくことで、新たなまちのひろばが創出されるという好循環が生まれることを期待しているものでございます。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) それでは、今後、公共施設の地域化の取組としてどのような活用を検討しているのか、市民文化局長に具体的に伺います。また、その活用に対する課題等があれば併せて伺います。
○議長(橋本勝) 市民文化局長。
◎市民文化局長(中村茂) 公共施設の地域化に係る具体的な検討内容等についての御質問でございますが、身近な公共施設が地域の皆様にとってより魅力的なものとなるよう、利用時間外や余剰スペース等の活用、地域のニーズに応じたより柔軟な利用方法、同じ地域にある施設間の連携の在り方等について検討を進めているところでございますが、施設のセキュリティ確保や地域主体の自律的な運営手法などの課題もございますので、コミュニティ施策推進本部会議等の場で情報共有を図るなど、関係局区と連携し取組を進めているところでございます。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。

eスポーツと幸区のにぎわいについて〔市民文化局長-595、幸区長-595、596、市長-596〕

◆28番(野田雅之) 新コーナーの答弁では、庁舎や公園、道路などの身近な公共施設を地域の皆様にこれまで以上に利活用いただけるよう取組を進めるとのことでありました。施設の安全管理や維持管理、運営方法などの課題を解決していただいて、身近な公共施設、公共空間が地域のにぎわいや人材交流の場として魅力的な地域財産となるよう、取組を進めていただけますよう要望いたします。
それでは、eスポーツと幸区のにぎわいについて伺います。先日、eスポーツチームのSCARZが川崎市をホームタウンに制定し、本市を活動の本拠地とするとの記事が新聞に掲載されました。SCARZは日本のeスポーツチームのトップチームの一つであり、サッカーゲーム「FIFA」におけるサッカーe日本代表として活躍する選手も所属をしております。記事では、SCARZのホームタウン化と前後し、本市も障害者がスポーツに参加するツールとしてeスポーツに注目しており、今年度予算で約300万円を盛り込み、体験会を開く計画をしているとしています。そこで、本市としてeスポーツをどのような視点で活用し本市の施策に生かしていくのか伺います。また、今年度予定されている事業等について市民文化局長に伺います。
○議長(橋本勝) 市民文化局長。
◎市民文化局長(中村茂) eスポーツについての御質問でございますが、eスポーツにつきましては、仮想空間において、障害のあるなしにかかわらず、一緒にスポーツをする、見ることができるツールとして捉え、かわさきパラムーブメントの一環として取り組んでいくものでございます。今年度予定している事業につきましては、地域人材と連携しながら、市内の特別支援学校や障害者施設等でeスポーツの楽しみ方や適切な関わり方などを知っていただくための体験会を実施してまいります。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 市政だより幸区版の6月号では、今年度の提案型協働推進事業の特集が組まれました。今年度は4事業が選定されましたが、選定の基準や選定方法、また、SCARZの選定理由を幸区長に伺います。また、協働の取組内容と取組に対する期待を伺います。
○議長(橋本勝) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 提案型協働推進事業についての御質問でございますが、幸区では、地域課題を団体、市民、行政が協働により解決していく幸区提案型協働推進事業を実施しており、今年度は5団体から応募があり、有識者等で構成される審査委員会での審査等を行った結果、提案内容や実現性に優れていると認められる4団体を選定いたしました。eスポーツチーム「SCARZ」につきましては、区内の親子向けにゲームとの付き合い方講座を提案され、eスポーツとしてのかわさきパラムーブメントの取組の可能性に加え、ゲームに造詣が深いeスポーツのトップ選手が、時間や他の活動とのバランス、コミュニケーションの重要性を伝えるとともに、講座の中で実際にゲームへの付き合い方を親子で体験いただく内容が評価されて選定に至っております。区といたしましては、世界レベルのトップチームとしての知名度と経験を生かした講座内容により、参加していただく親子がゲームに対する共通認識を持つ機会となること、eスポーツの認知度向上にも寄与する取組となることを期待しているところでございます。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 先月、川崎駅西口に新たな施設、カワサキデルタがオープンをいたしました。隣接する再開発エリアには、来年度、株式会社ホリプロが代表企業となる事業者によりエンターテインメントホールが誕生する予定であります。報道発表資料には、イベント利用イメージとしてeスポーツの配信などを行うことも記載されていました。SCARZは4月にラゾーナ川崎とスポンサー契約を締結していまして、今後、幸区の川崎駅西口の新たなにぎわいが期待されるところであります。幸区として連携していく取組などの考え方について幸区長に伺います。
○議長(橋本勝) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 川崎駅西口の新たなにぎわいについての御質問でございますが、川崎駅西口につきましては、近年、再開発が進んでおり、本年5月にはカワサキデルタがオープンし、多くのにぎわいスポットが生まれております。また、来年度にはこの地区に株式会社ホリプロが施設を整備する予定であり、より一層地域の魅力が向上していくことが期待されているところでございます。区といたしましては、こうした地域資源を生かした事業を行うとともに、区民祭などのイベントや区制50周年など節目の取組も意識しながら、様々な主体と連携し、その特性や強みを生かした協働の取組を検討してまいります。また、これまでも鉄道のまちの取組をはじめ、大型商業施設や文化施設等と連携した取組を展開しているところではございますが、今後、区の取組を介した各団体同士の有機的な連携が図っていけるよう、SCARZをはじめとしたeスポーツなど、新たな視点からの魅力向上の取組についても検討を行ってまいります。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) それでは、本市をホームタウンとして選んだSCARZを起爆剤として、eスポーツを核としたムーブメントを創出していくことで、まちに新たな広がりと魅力が発信できると考えますが、その可能性、方向性について市長に伺います。
○議長(橋本勝) 市長。
◎市長(福田紀彦) eスポーツについての御質問でございますが、eスポーツにつきましては、かわさきパラムーブメントのレガシー形成に向けた取組の一環として推進しております。また、国の研究においても、eスポーツが高齢者の生きがいづくりや教育プログラムへの導入、地域活性化など地域の課題解決に資する可能性が示されており、本市には既に世界的に活躍している方や、世界を目指し取り組んでいる方もいらっしゃることから、今後、こうした地域人材と連携し、積極的に展開を図ってまいりたいと思います。
○議長(橋本勝) 野田議員。

JR南武線連続立体交差事業について〔幸区長-597〕

◆28番(野田雅之) 本市としても国内外で活躍するチームのホームタウンに選ばれることは名誉なことであり、運営会社は社名に川崎を入れることも考えているともしており、チームのホームページでは、教育、介護の分野においても地域に密着した協力を進めていきたいともしています。市長からは積極的に展開を図っていきますとのことでした。ぜひ本市としても活躍するチームをサポートしていただいて、川崎市を基盤として様々な発信を行う事業者や人材と密接に連携し、機運を醸成していただき、例えば本市にそういったeスポーツの国際大会や国内の大会を誘致するなど、幸区、川崎市の新たなにぎわいの創出に結びつけていただきたく要望いたします。
それでは最後に、JR南武線連続立体交差事業について伺います。昨年、大規模投資的事業の検討の対象事業となってしまって以降、様々な会派や議員が質問をしてまいりました。その質問は早期実現を要望するものが大半であったと認識しております。それは何より、現在も地域が早期実現を願う思いに変わりはないことを示していると思っております。そこで、過去には幸区町内会連合会から請願が出されるなど、早期実現を願う声のやまない連続立体交差事業ですが、対川崎市への要望など、地域の要望等を幸区長に伺います。また、今年度に入っての動きがあればお聞かせください。
○議長(橋本勝) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) JR南武線連続立体交差事業についての御質問でございますが、幸区では、平成18年に幸区町内会連合会から市議会に対して提出されたJR南武線未高架地域の連続立体交差化に関する請願が全会一致で採択されて以降、同連合会から南武線連続立体交差事業の早期実施についての対市要望が繰り返し提出されているところでございます。こうした中、直近の同連合会常任理事会におきまして、担当局から南武線連続立体交差事業の検討状況について報告を受けたところでございまして、区民からは早期の実施を望む声も区に寄せられている状況でございます。以上でございます。
○議長(橋本勝) 野田議員。
◆28番(野田雅之) 幸区長からの答弁では、早期実現を願う要望は川崎市に対して繰り返し提出されているとのことでありました。私自身も、1月の今後の対応を示した委員会報告以降、幸区御幸地区・日吉地区のJR南武線が所在する立体交差事業に直接関係する町会長の方々と、大規模投資的事業に関する事業の検討により対象事業になってしまったことを説明しつつ、意見交換をさせていただいております。その際の御意見は、総じて連続立体交差事業は早期に実現してほしいとの見解でありました。それを見ても地域の願いははっきりしていますし、我々は日々区民と接して感じております。個別の踏切の暫定対策も議論がされておりますが、地域の願いは踏切の除却等を含めた連続立体交差事業の早期実現であります。現在、事業費削減、工期短縮等を目的としてJR東日本と進められている工法検討の結果は、必ずや効果的な手法が示されるはずであります。その暁には、この秋示される川崎市総合計画第3期実施計画素案において、連続立体交差事業の早期実現をしっかりと明記していただくよう強く要望して、質問を終わります。

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